手書き認識機能導入のメリット・デメリット アイラボ製品について

どんなことができる？

昔は使えなかった？技術の向上

「手書き文字は上手く認識できない」というイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょう。確かに以前の文字認識エンジンには課題も多く、精度に欠けることもありました。現在では技術の進歩とAIの登場により、以前のものより格段に精度は高くなっています。さらにスマホやタブレッドの普及に伴い、個人利用される方も増え、データのコンパクト化や共有などにも活用されています。

手書き文字が認識できる

手書き文字が認識できると、

などに有効です。手書き文字認識機能は、幅広い層・企業・分野に対応できる高度な技術なのです。

アイラボの製品について

アイラボでは、認識率や処理速度に優れた、手書き文字認識を活用した開発キット「SDK」を提供しています。

手書き文字認識機能「SDK」の特徴

アイラボ製品・サービスは以下のとおりです。

漢字・平仮名・カタカナの手書きの認識率・処理速度に優れ、縦横斜め認識が可能、くせ字や続け字にも対応

整数・少数・分数の加減乗除や混合算など、小・中学校までの式・記号に対応、高等数学版の開発商品化も終了しています。出力形式はLaTeX、OS環境はWindows・Linux・iOS・Android

教育機関向け英語認識に特化したエンジンで、大文字／小文字の区別がつきにくいアルファベット、単語間のスペースや英語特有の記号など、以前の技術では認識困難な文字についても優れた認識率を実現

オフラインエンジンが搭載されたオンライン文字認識エンジンで、OS環境はWindows・Linux、CPUは2GHz以上のプロセッサー

アイラボの手書き文字認識エンジンは、人の書く文字を認識し、PCやタブレット端末などにリアルタイムに取り込み、データとして即座に登録される仕組みになっています。

筆記枠なしで95％、筆記枠ありで99％の認識率を達成。この精度の高さから、金融・保険業界の申し込みシステムをはじめ、医療・教育・学習の業務アプリケーションにも採用されています。

教育の現場で欠かせない「手書き」とアイラボ

教育の現場では、「手書き」で学習することが非常に重要視されています。教育現場にPCが導入されるようになった現代社会においても、漢字を覚える、算数を考えるなど、手書きをすることで脳が刺激され知識となるのです。とはいえ、紙ベースではデータ化することができず、その後の広がりも期待できません。

アイラボの手書き文字認識エンジンは精度が非常に高く、漢字や数式の学習にも活躍しています。漢字のアプリでは、漢字を目で見て、耳で聞き、指で書いて、読む力と書く力を楽しみながら鍛えられます。数式認識エンジンでは、書き込まれた手書きの数式をLaTex形式に出力いたします。

入試への活用

これまではマークシートでしか大量のデータを即座に判定することはできませんでした。アイラボの手書き文字認識エンジンを活用することで、将来の記述式問題の自動採点システムでの採用も視野に入れています。

メリット

手書き文字認識を導入する費用を考えると、データ入力を外部に委託するほうが安いのでは？と思うこともあるでしょう。近年の手書き文字認識技術は飛躍的に向上しているため、多くのメリットが期待できます。どのようなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。

業務の負担軽減

手書き文字認識の大きな魅力は、データ入力の作業の負担が軽減される点です。大量の資料の場合、文字入力にかかる時間はもちろん、多くの人手も必要になります。手書き文字認識エンジンを導入することで、時間・人材・コストの軽減につながります。

生産性の向上

手書き文字認識の導入により、低コスト・短納期のみならず、生産性の向上も得られます。処理速度がアップするため、手入力よりも効率的です。

ペーパーレス化の促進

ペーパーレス化が求められるようになって久しいですが、アナログデータは手つかずのままということもよくある話です。確かにアナログデータを手作業でデジタル化するには、膨大な時間と労力がかかります。手書き文字認識を活用すれば、アナログデータのデジタル化も効率よく行うことが可能です。デジタル化によって紙の廃棄・整理ができ、簡単に検索できるようになります。

コピーとペーストが可能に

手書き文字認識処理をするとテキストデータ化されるため、検索やコピー・ペーストが自由にできるようになります。膨大な書類からピンポイントで検索できるようになれば、作業効率は大幅にアップし、またコピー・ペーストすることで自由にまとめることも可能です。

様々なデバイスで使える

テキストデータ化されることで、ワードやエクセル、イラストレーターなどのアプリケーションにも利用可能です。文章の再構築や誌面レイアウトなど、効率よく作業が進められます。

デメリット

手書き文字認識の導入には多くのメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。

費用がかかる

希望に合った手書き文字認識エンジンの購入が必要なため費用がかかります。とはいえ、人件費の削減や仕事の生産性など長期的に考えると、初期費用を上回る収益が見込めます。

文字認識の精度は100％ではない

手書き文字認識の精度は飛躍的に向上したものの、100％というわけではありません。

目視によるチェックが必要

近年の手書き文字認識は非常に高い精度を誇ります。しかし完璧ではないため、より正確さを要する場合には、目視によるチェックが必要となります。特に手書き文字でレイアウトが決まっていない場合は、誤認識を起こしやすいため校正作業が必要です。

抱えている課題に合わないこともある

手書き文字認識には様々なツールがあり、得意分野も異なります。「とにかく便利だから」とやみくもに導入しても、抱えている課題に合っていなければ、使い勝手が悪いだけでなく、思うような効果も得られません。手書き文字認識の導入時には、現在の課題をクリアするだけでなく、後々のことまで考えるようにしましょう。